大丈夫!

朝、新聞を取りにいって、今日がとっても穏やかな日だと知る。
パンを食べていた君に、「散歩に出ないか?」と誘った。
春の空は、水色に少し霞がかかっていて、川べりの菜の花は
僕らの行き先に沿って咲いていた。
今日のような穏やかさ。僕に足りないもの。心地よい温度だと
わかってはいるんだけど。
『大丈夫』といえば、ちょっとだけ勇気を持てる君がいて、
笑顔をくれることを僕は知っている。
たまには僕が折れないといけないことも。
君の話もちゃんと聞かないといけないことも。
久しぶりに手を握った。陽気以上に暑かった。

買ってあげたばかりの靴を履かせる。
僕がおきまりのジャケットをはおるとうれしそうな目でこっちを見るんだ。
いつも抱っこばかりで甘えてるけど、靴を履くときだけおとなしい君がかわいい。
危ないからと差し出した手をもう少ししたら、君は握ってくれるだろ?
今日のような穏やかさ。僕がサボっていたこと。抱きしめるだけでいいのに。
わかってはいるんだけど。
『大丈夫』と言えば、大好きな犬の鼻先にさわれる君がいて、
ころんでも我慢できること僕は知っている。
しゃがんで君の目線に合わせて見ることも。
もう少し、褒めてあげないといけないことも。
久しぶりに肩車をした。ねっ!世界はもっと広いんだ。
『大丈夫』と言っても、ちょっとだけ心配する僕がいて、
手を差し伸べることを君は知っている。
たまには家族で出かけなきゃいけないね。
まだまだ知らないことがたくさんあるかもよ。
次は4人で散歩だね?来年の春にはできると思うんだ。



























